(※このページは2022年11月13日に更新されました)
保育士さんってお仕事楽しそう♪
子供たちはかわいいし
癒される!
楽しい仕事に見えて、危険に対して気も張らなきゃだし、
腰痛になったりもするから大変な仕事だよ
厚生労働省が掲げる福祉関連(保育・介護)の腰痛における労働災害はとても多いのです。
国は腰痛を重く受け止めており、様々な対策を行っています。
この記事は、次のような悩みを持つ方に向けて書いています。
- 「育児の腰痛対策は結局どうするのが正解なの?」
- 「腰痛の事を聞きに整体に行くにはお金がかかるし…」
- 「正確な腰痛対策情報が欲しい!」
この記事で悩みを解決しましょう!
当ブログでは腰痛関連記事を他にも書いております。どうぞご活用ください。
育児の腰痛や背中の痛みについて解説
腰痛予防を育児の7つの視点で考える
保育士の腰痛対策マニュアルとは
ほら、見て!
たくさんの子供たちがカゴに入っててかわいい
お出かけするのかな♪
あのカゴは避難車っていうらしいよ!
坂を押すのも大変そうだね
腰痛の危険があるんじゃないかなぁ
厚生労働省では、仕事において腰痛を労働災害と捉えとても重要と考えています。
腰痛対策として「職場における腰痛予防対策指針」を作り、指導を行うなどしております。
つまり、国は保育士が行っている業務での腰痛を、重要な問題としてとらえているのです。
皆さんは育児を仕事とは捉えません。
もちろん保育士さんとは見ている子供の数こそ違いますが、
育児がいかに大変で腰痛に気を付けなければならないのかが分かります。
厚生労働省は保育士の腰痛に対して、分析し対策を講じています。
発生要因を見てもらうと、とても細かく分析しているのが分かります。
- 腰部に動的あるいは静的に過度の負担を加える動作要因
- 腰部への振動
- 温度
- 転倒の原因となる床
- 階段の状態等の環境要因
- 年齢
- 性別
- 体格
- 筋力
- 椎間板ヘルニア
- 骨粗しょう
- 症等の既往症又は基礎疾患の有無等の個人的要因
- 職場の対人ストレス等に代表される心理・社会的要因
私たちは育児のスペシャリストではありません。
毎日分からないことだらけです。
そして、全力で事にあたっています。
腰痛にだってなります。
ならば、「保育のスペシャリストの腰痛対策マニュアルに沿って育児を進めてみたら、腰痛の対策になるのではないか?」
というのが今回の記事です。
皆さんの大変な育児に少しでもお役に立てればと思います。
保育における腰痛予防のポイント
保育施設における予防対策を考える上では、保育士と園児との身長差が大きく、保育士が中
厚生労働省ホームページより引用
腰姿勢や前傾・前かがみ姿勢をとりがちになることを考慮する必要があります。腰部に負担の
かからない正しい作業姿勢・動作の基本は次のとおりです。
① 保育士が園児に近い位置で正対してしゃがみ、近づいて、前かがみ・ひねりなど
を避ける
② 腰椎の生理的前弯を保持した姿勢(パワーポジション)で作業することを習慣化す
る
③ 適宜、腰痛予防体操を行うなど
厚生労働省の腰痛対策マニュアルより、保育施設における腰痛予防の指針がこのように示されています。
この指針から、私たちの育児に反映できる部分を要約していきます。
保育士はたくさんの子供を見ているので、その都度身長や様子の違う子供に対応しなければなりません。
私たちの子は毎日見ており、様子も分かっています。
そのため、少なくとも対応する時に対応を考えながら行う必要は少ないですね。
正しい作業姿勢・動作の基本の解説
- ①の解説
-
近い位置である必要がある、しゃがんでなるべく近くで、前に屈んだ捻ったりの動作をしないようにしましょう、という事です。
簡単に言うと次のような事です。
- 離れたところに手を伸ばしての作業は負担が大きい
- 前にかがむ姿勢や腰をひねる事は腰痛の原因です。
②の解説-
腰椎の生理的湾曲とは、脊髄はS字に湾曲していますがそれに問題がない状態の事です。
パワーポジションとは、一番力の入りやすい状態の事です。
例えば、思いきりジャンプする想像をしてください。
ジャンプする前に下に沈んでジャンプに備えますよね。
あの状態がパワー ポジションです。
つまり、「問題のない姿勢を維持し、力が一番入る状態にして作業をする習慣を身に着けてください」という事です。
- ③の解説
-
厚生労働省が推奨する腰痛 予防体操があります。
下の方で紹介します。
以上が保育施設における腰痛予防の指針となります。
これを踏まえて次の項を読んでいきましょう。
腰痛対策
保育施設における腰痛予防の指針に則り、作業を細かく分けて説明していきます。
その際に、シチュエーションを自宅でできるように変更して書いていきます。
自宅で実践する保育士マニュアル
オムツ介助
床作業で前かがみがとても腰痛の危険があります。
対策
- オムツ交換の際は、かがんだ状態にならないように作業の高さを自分に近い位置に準備する。
- どうしても、床で前かがみになり作業する場合は、膝を広くとった姿勢で行う。横での作業や中腰は絶対に避けましょう。
- 床での作業はおしりの下にクッションを入れ高さをあげると良い。
トイレ介助
自宅のトイレは狭いところがほとんどだと思います。
狭いとひねりや、中腰が発生しやすいです。
対策
- 自分はしゃがみ、作業の高さを近くしましょう。
- トイレは綺麗にしておく事でしゃがむ事に抵抗が減ります。
- 汚物層はできる限り広いところでの作業を心がけましょう。
授乳
床の上で、背もたれがないところでの授乳が腰痛に危険です。
対策
- 背もたれのあるイス、ソファーで座って行う。できればひじ掛けがあるとべスト。
- 椅子の高低が自分に丁度良いものにしましょう。
食事介助
座る位置と食事の置き場所が、遠い、角度が広い体をねじったり屈んだりするので腰痛の危険があります。
対策
座らせる前に、配置を考えておきましょう。
沐浴・シャワー
立ったまま、中腰での前かがみの姿勢や体から遠い位置での作業は腰痛の危険があります。
対策
- 一緒に入浴する事で近くで行いましょう。
- 腰痛の危険もあるが、近くで作業する事で安全です。
体操
赤ちゃんの目線や高さで行う為、前かがみになってしまう。支えたり上げ下ろしの際に腰痛の負担が大きくなります。
対策
- 高いベッドの上が良いです。
- 床ならば、両足を広げ座りましょう。
- つま先を立てた正座ならは、上げ下ろしも力が入りやすいです。
腰痛予防体操
厚生労働省が推奨する腰痛体操がありますので紹介します。
とても簡単なものばかりなので毎日できると思います。
(解説図はすべて厚生労働省の腰痛予防体操より引用させていただいています)
1日各2セットづつ行った方がいいそうです。
厚生労働省が推奨する腰痛体操
- 仰向けになります
- 片足をぴんと上に伸ばします
- そのまま横に倒します
- 左右交互に1~2回ずつ行う
- 腰よりやや低いテーブルなどを用意
- そこにくの字に乗る
- 足を垂れ下がるようにする
- これを3分間行う
- 足を交差します
- 前の方の足は負座を軽く曲げ、後ろの足の方は膝を伸ばす
- おじぎをする
- 足を入れ替える
- 片側で各10回ずつ行う
- 仰向けになる
- 足を延ばし上げ下げをする
- 両足20回ずつ行う
- 仰向けになる
- 膝を曲げます
- 軽くおしりを持ち上げます
- 20回繰り返し行う
- 仰向けになる
- 頭をこぶし2個分入るくらい上半身を持ち上げる
- 上げた状態で5秒保持
- 下して楽にして5秒
- これを30~35回行う
- 腹ばいになります
- お腹の下(骨盤辺りが良い)に枕を置く
- 手は背中で組、上半身をあげます
- 上半身を上げる下げるを20~25回行う
- 仰向けになる
- 腕を頭の後ろに組む
- 片足を左右交互にゆっくりと上げる
- 20回行う
まとめ
記事のまとめです。
「育児の腰痛対策を保育士の視点から予防ができないか?」
保育士の腰痛予防は厚生労働省が掲げる腰痛予防マニュアルの指針に沿ってみよう。
保育士マニュアルを自宅の育児に置き換えて腰痛予防を考えてみましょう。
項目は6つに着眼してみました。
- オムツ介助
- トイレ介助
- 授乳
- 食事介助
- 沐浴・シャワー
- 体操
腰痛予防体操として、厚生労働省が推奨する体操を載せています。
マニュアル通りとはいかないまでも、動き方は知っておきたいわね
保育士さんはボディメカニクスに沿って効率よく体を使っているんだよ
最後に
いかがだったでしょうか?
保育士さんは大変な仕事です。
しかし、どこまでいっても仕事の域を出ません。
その代わり仕事としての方法が確立しています。
私たちの育児はどうでしょう?
確かに情報はたくさんあります。
ただし、自分の子に合う方法を確立するのは難しいですよね。
腰痛に関しても同じで、あなたにあった情報を探すのは結構大変です。
それならば、保育といて確立して腰痛予防をしたらいいんじゃない?
と思ったのがこの記事を作るきっかけです。
少しでも皆さんのお役に立てたらいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
<終 ~育児で腰が痛くなる方へ必見!保育士の腰痛対策マニュアルを実践しよう~>
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