窒息の対処!あなたは10分以内に適切に処置できますか?【介護福祉士】

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(※このページは2022年11月20日に更新されました)

正月は絶対お餅食べるんだから!
素早く食べればカロリー0!
なんてね♪

おいおい、そんなの絶対だめだよ!
喉に詰まったらどうするの?

窒息事故の一番起こりやすい食べ物は、お餅です。

正月にお雑煮食べますよね!

なぜ正月にお雑煮を食べるのでしょう…

それは大みそかに神様にお餅や野菜、魚などをお供えして、正月にお雑煮にして食べるという習慣があるからです。

ですから、お餅をのどに詰まらせて亡くなった方も、2022年1月で1300人と多くなります。

この記事は、窒息に対応する為の大事な事が書いてあります。

  • 「もし、窒息を起こしたらどうする?」
  • 「窒息で呼吸が止まってしまった時に処置では何分くらいで助かるの?」
  • 「赤ちゃんの窒息で気を付ける事は?」

こんな疑問を解決したい方に向けて書いています。

最後までお読みになると、窒息の対応窒息で気を付ける事がとても理解できる内容となっております。どうぞ最後までお付き合いください。

目次

窒息のメカニズム

「人が窒息を起こすとどのような状態になるのでしょうか?」

窒息が時間経過でどのような事が起こるかを書いていきます。

窒息が起こってから…
  1. 3~4分で顔が青紫色に変わりチアノーゼが出ます。
  2. 5~6分で呼吸が止まり意識消失。
  3. 6~10分で死亡率50%
  4. 15分で脳死の状態を引き起こします。

状況にもよると思いますが、
最短では30秒でチアノーゼがでて、
60~90秒で意識消失が起こるという事もあります。

できる限り早い対応が望ましいと言えますね。

そして、万が一あなたが救急車を呼んだとしましょう。

救急隊は何分くらいで到着すると思いますか?

救急隊が到着するまでにかかる時間は、全国平均で8分です。

先ほどの時間に当てはめてみましょう。

窒息が起こってから8分ですと死亡率は50%に達してしまいます。

窒息の発見が早く、そして適切な対応をする事で生存確率は跳ね上がるのです。

次の項で具体的に何をしたらよいのかを書いていきます。

窒息の適切な対応

窒息者を発見したらすぐにこの行動を取ってください

  1. できるだけ早く窒息が起きている事を察知する(×なんで苦しんでいるんだろう…)
  2. 助けを呼ぶ
  3. 少し咳が出る時は、咳を促す
  4. 詰まったものを取り除く
  5. 意識がなくなったら心肺蘇生を行う

最低限5つの行動を覚えておきましょう。

窒息は時間との戦いです。

かといって、焦ると頭の中が真っ白になってしまいます。

次の解説を頭に入れておくだけで、生存確率が飛躍的に上がります。

自分が詰まらせて苦しい時

近くに誰かがいる時

詰まって苦しい時は、「窒息サイン」を送る。

チョーキング・サインともいう。

全世界共通の認識の、窒息を起こしている事を伝えるサインです。

周りに誰もいない時

  • 手で握りこぶしを作り、お腹の上のあたりを叩いてください。
  • 力が入らない時は、テーブルの角などで腹部を圧迫してください。

窒息を起こしそうな人を発見

最初に書いた5つを実践しましょう。

補足説明を書いておきます。

窒息の把握

「具体的に、どこを見たらいいのでしょう?」

とにかく早く判断できるように観察しましょう。

下に行くほど状態が悪くなります。

  • 声が出せる・出せない
  • 喘鳴がある
  • 咳ができる・できない
  • 呼吸困難の状態が悪くなっていくか
  • チアノーゼが出ているか

チアノーゼとは、血中酸素が不足すると皮膚が青っぽく変色します。

特に唇や手先が青や紫色に変色します。

意識があっても唇の色が変色していたら、酸素が行き渡らず窒息を起こしていると言えます。

また、呼吸困難状態が進行していくと、身体の痙攣が起こり、意識消失筋肉の弛緩という状態になります。

助けを呼ぶ

周囲に誰かいなくても、その場をすぐに離れてはいけません。

急変するかもしれません。

その場にいてできる事をしましょう。

しかし、意識がなくなったらすぐに救急連絡できるようにしておきましょう。

「できる事とは?」

詰まりを解消する2つの方法を実践しましょう。

  • ハイムリック方
  • 背部叩打方
ハイムリック法(上腹部圧迫法)

窒息を起こしている人を座らせます。

背中の方へ移動し、背中より腕を回し、上半身を抱え込むようにします。

片手は握りこぶしをつくり、みぞおちの少し下の方にあてます。

もう片方の手で手前上方に素早く力を加え圧迫します。

背部叩打法(はいぶこうだほう)

窒息を起こしている人を横にし、背中(肩甲骨と肩甲骨の間)を力強く何度も連続して叩く方法。

意識を失った場合心肺蘇生

意識を失うようなことがあったらすぐに救急隊を呼びましょう。

意識を失っていても心臓は動いています。

万が一に備え心肺蘇生を行いましょう。

心肺蘇生の方法はこちら

手の平と手の平を合わせます。肘が垂直になるようにし胸骨の位置を押します。

かなりの力で押します。胸が5㎝沈み込むくらいの力でとされています。

1分間に100回程度のスピードで押します。

ちょうど「もしもしカメよ~カメさんよ~」の唄に合わせるようにすると丁度良いです。

胸骨圧迫30回に対して人口呼吸2回です。

人工呼吸しない場合は胸骨圧迫を繰り返してください

人の身体は心停止か起こってからどんな状態になるのでしょう。

心停止の状態の変化を時間ごとに追っていきます。

心停止から…
  1. 15秒以内に意識がなくなります。
  2. 1分で呼吸が完全に停止します。
  3. 3~5分で脳が回復不能なダメージを受ける。
  4. 5~10分心臓がとまります。

心肺蘇生などの応急処置が行われていると生存率は次のように跳ね上がります。

応急処置での生存確率

  • 1分以内は95%
  • 3分以内は75%
  • 5分以内は25%
  • 8分以内はほぼ0%

まとめ

窒息を発見したら、まず5つの事を実践しましょう!

>>5つの事を振り返る

意識がない、意識がなくなった、意識がなくなりそう。

この時は、すぐに救急車をよぼう!

それと一緒に心肺蘇生を行います。

>>心肺蘇生法はこちら

救急車は8分以内で来ることが多いです。

心肺蘇生を繰り返し行いましょう。

意識がなくなってから119番通報し、救急隊が駆けつけるまで心肺蘇生をしても、

生存率は50%程度です。

焦らずできるだけ素早い対応をしましょう。

赤ちゃんの窒息について

赤ちゃんの誤飲による窒息や食べ物による窒息について書いていきます。

誤飲によるもの

赤ちゃんの口の大きさは、直径4㎝のトイレットペーパーの芯と同じくらいです。

つまり、トイレットペーパーの芯を通るものは赤ちゃんは飲み込んでしまいます。

そして、赤ちゃんは予想もできない行動をし、届かないであろう物も取って口に入れてしまいます。

身のまわりの物を今一度確認してみましょう。

食べ物による窒息

良く窒息が起こるものは、次のような物です。

  • ミニトマトやブドウ弾力なる丸いもの
  • 飴やナッツ類などの硬いもの
  • もち、ごはん、パンなどの唾液では飲み込みにくいもの
  • リンゴや肉などの噛みきりにくいもの

ちなみに、ゼリー系もかなり危ないです。以前 こんじゃくゼリーでの死亡が良くTVでやっているのを見ました。

今は対策を取られているみたいですが、気になるようでしたら食べさせるのは止めましょう。

窒息を起こした時の対応

窒息はほとんど見守りしている保護者が発見します。

できる事は、上の方で説明した2つの方法なのですが、

赤ちゃんの場合は少しやり方が違うので説明します。

赤ちゃんの窒息を解消する2つの方法

  • ハイムリック法
  • 背部叩打法

赤ちゃんへのハイムリック法

うつ伏せにします。

立膝の上に乗せます。

頭が胸より下になるようにします。

みぞおちを圧迫するイメージです。

背中の肩甲骨の間を強くたたきます。

また、背中から両手を回し、

握りこぶしで腹部を上の方に突き上げるように圧迫する。

異物が出てくるまで繰り返します。

赤ちゃんへの背部叩打方


赤ちゃんをうつぶせにします。

太ももの上に乗せます。

背中の肩甲骨の間を強くたたきます。

異物が出てくるまで繰り返してください。

肺から空気を押し出す感じで行います。

まとめ

介護福祉士として

私は介護の仕事をしております。

老人介護施設での業務です。

食事の際に窒息になりそうな場面はたくさんあります。

日頃から職員が利用者さんの嚥下状態を確認し、歯科医師やリハビリ職員さん、栄養士の方と協議し、

食事の形態を考えております。

「飲み込む力が弱くなっているなら、すぐに食事形態を変更すればいいじゃない?」

そう思われるかもしれませんが、安易に食事形態を落としていくのは危険です。

本人の食事への意欲低下や咀嚼力の低下を招いてしまします。

要は、食べなくなってしますのです。

噛む事はとても大切な事で、咀嚼をする事でアルツハイマー型認知症の原因である物質が脳の中で増えるの防ぐと言われています。

口腔状態の良い人は認知症になりにくいと言われています。

介護現場では、意欲低下やADLの低下というワードに敏感です。

自分でできた事が、私たちのさじ加減一つで、自らできなくなってしますのです。

しかし、食事中の見守りをしていて、せき込んで顔を真っ赤にしながら食べている姿は危険であると言わざる負えないでしょう。

窒息の危険を周知している介護職員でさえ、目の前で窒息を起こすのを見ると焦ってしまいます。

「その利用者さんにとって一番良い方は何か?」

常に考えて業務にあたりたいと思っています。

また、普段から窒息に慣れていない方や状態の把握ができない方はすぐに救急車を呼びましょう。

なぜなら、一旦落ち着いたと思っても、のどの奥に潜んでおり、寝た後に再度窒息が起こって亡くなる方も非常に多いからです。

落ち着いた後の経過もしっかりと見てあげて下さいね。

最後に

「いかがだったでしょうか?」

窒息といっても、嚥下の弱い高齢者や赤ちゃんがその対象になると思います。

私も窒息しそうになった経験があります。

私が小学生の時の話です。

風船のようなものにバニラアイスが入っているものをご存じでしょうか?

私はあのアイスがとても好きで良く食べていました。

あのアイス、溶けてくると縮む力で勢いよく口の中に入ってきます。

友達と喋りながら食べていた時に、それは起こりました。

喋ろうとして息を吸った時に、勢いよく口の奥までアイスが入ってきました。

息が出来ず、のたうってまいたが、友達はゲラゲラ笑っていて気づいていません。

少しして異変に気付き、私は四つん這いになり、友達が背中をバンバン叩いて事なきを得ました。

それからあのアイスには手を出さなくなりました。

本当に怖い経験でしたので頭にその恐怖が残っています。

執筆時で2022年11月末です。今年もあと僅か。

年末年始でお餅を食べるという方は、とにかく気を付けてくださいね。

そして、この記事を読んでいる方が良いお年を迎えられますように祈ってます。

<終 ~窒息の対処!あなたは10分以内に適切に対応できますか?【介護福祉士】~

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