(このページは2022年11月6日に更新されました)
百日咳と風邪の違いって何?咳がずっと続くって事?
なんだか判断するのは難しいみたいだよ
感染力が強く、百日咳にかかっていても風邪と勘違いして気が付かない人もいるくらい判断が難しい病気です。
この記事は、こんな疑問を解決したい方に向けて書いています。
どんな病気?
百日咳(pertussis, whooping cough)は、特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道感染症である。母親からの免疫(経胎盤移行抗体)が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、1歳以下の乳児、特に生後6 カ月以下では死に至る危険性も高い。百日せきワクチンを含むDPT三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)あるいはDPT-IPV四種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ)接種はわが国を含めて世界各国で実施されており、その普及とともに各国で百日咳の発生数は激減している。しかし、ワクチン接種を行っていない人や接種後年数が経過し、免疫が減衰した人での発病はわが国でも見られており、世界各国でいまだ多くの流行が発生している。
国立感染症研究所より引用
百日咳の原因
- 百日せき菌と呼ばれる細菌が喉などについておこる感染力です。
- 急性気道感染症と呼ばれたりする。
- 細菌が体内でどのようなメカニズムで発症を引き起こすのかが、未だに解明できていない。
- お母さんから免疫がもらえないていないのでかかってしまう。ワクチン接種(DPTまたはDPT-IPVワクチンを接種)を受けていないと重症化の恐れがある。詳細は下の方で解説!
- 現在、この菌を地球上から根絶させることはできない。
- 一度感染し抗体ができたとしても、数年後にまたかかってしまう事がある。(定期的なワクチン接種)
感染力
- 感染力が強いのが特徴です。
- 日本でも、年間1万人くらいかかっていると推定されます。
- 感染した人(特に家族や周囲の人)の咳やくしゃみから菌が飛び散ってうつります。
- 主に飛沫感染、接触感染で感染する。
- 大人でも学校や職場で集団感染することもあります
- 低年齢で感染すると症状が重くなる
どのくらい潜伏するのか?
- 潜伏期間は5~10日程度
- 風邪のような症状が1~2週間ほど続く
- 軽い咳や鼻水、くしゃみ、微熱などが見られる
- 徐々に咳の回数や程度がひどくなる
どんな症状?
生後6か月以内の赤ちゃんは、咳がひどくなると息ができなくなり命の危険がある
大人の場合、完治するまで2~3か月かかり、これが百日せきと言われる理由です。
- 潜伏期間から徐々に症状が悪化していきます。
- 咳が特徴的になりコンコンコンコンという短いせきが長く続いてでてくるようになると、有効な抗菌薬でも病状を止めることは出来なくなります。
- 咳発作が約2~6週間持続し、顔がむくんだり、咳で顔が真っ赤になってしまう事もあります。
- 見ていられないくらい苦しそうにすることもあります。
- 目が血走ったり、舌の筋が切れたりもします。
- この時期を乗り切ると少しずつ咳がおさまってきます。
- 良くなってきても数週間の間は軽度の刺激で咳が出る状態が続きます。
- 乳児では、無呼吸から呼吸困難になったり、重篤な合併症を併発したりすることもある。
対策
乳幼児期にDPTまたはDPT-IPVワクチンを接種します。
三種混合(DPT)四種混合(DPT-IPV)ワクチン(定期接種、不活化ワクチン)
生後3ヶ月から一か月ごとに3回、1年後にもう1回、計4回のスケジュールとなっています。
ワクチンが有効な期間が切れてしまうと、発症のリスクが高まるので定期的にワクチンを接種するようスケジュールを組んでおきましょう。
発症に合わせてワクチンを接種することは、今のところする事はしていません。
最後に
百日咳は大人でもかかります。大人の百日咳の診断は難しく、風邪と見分けがつきにくいそうです。
もし体調が悪い、咳がなかなか止まらないなど症状があるようでしたら、百日咳には強い感染力があるのでお子様と接する時は注意が必要ですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
<終 ~百日咳と風邪の区別はつきにくい!大人でも集団感染する強い感染力です~>
コメント